麺ビルの人気は爆発した。テレビが取り上げたことでそれは過熱を増した。ただ、これでは単なるブームで終わってしまう。これには山下さんも警告をくれた。これでは、長く麺ビルを続けられないと。そうだよな、次の展開を考えないと。その時ひらめいた。 つづ…

今までの日本人街にベトナム人が押し寄せた。これは山下さんのアドバイスでもあった。かぶとむしは樹液による。それは人間も同じ。そうなのだろうか。 つづく ここのカニおいしいんです。蟹の匠本舗 これ、姉が使ったら「スゴイ！！！」と驚いてました。

ベト麺ガール、ナイスベトメンを入れてのオープニングイベント。箸がおみくじになっていて当たるとベト麺ガールかナイスベトメンと1日デートができるという特典をつけた。これが話題を呼び、新聞やテレビに取り上げられるまでになった。これが勢いでビルは大…

とうとうオープンにこぎつけた。２０店のオープンの予定だったが、３店ほど出店キャンセルがあった。大会で下位の店が納得いかないということで辞退があったのだ。とりあえず１７店での開店となった。

公安はどうやら麺や大会に目をつけたようだった。あの盛況ぶりに金があると思ったらしい。本当に金ないのに。ただ前回の様につかまっていては、今回のプロジェクトがうまくいかなくなる。しょうがないので２人に２０００円ずつ賄賂を渡して帰ってもらった。

ベトナムは賄賂世界だ。日本のようにきれいごとですまない。儲かっている会社は狙われる。会社は儲かっていないのに。公安のメスが入った。

１階のメイン店舗はどこになるのか。２０店舗の店に１０００人の審査員。一番うまい店に投票してもらうことにした。結果、ダントツの７００票をとったのが、フーティエウの屋台、ナムアンだった。ここのスープは幻のダシと言われ、ここのおやじ以外は何が入…

麵ビルの階どりで争い。家賃やクジで決めたくない。そこでヒラメイタ。麺や大会を開こう。ランキング一位から好きな場所を選べる。

ベトナムのノッポビル、イカビルのとなりに麵ビルを造ることになった。１０階建てだが、階ごとに二店舗で２０店舗のビルだ。フォー屋が５店、フーティエウ屋が５店、ミエン屋が４店、焼きそば屋が３店、そして日本のラーメン屋が１店。日本のそば屋が１店。…

ベトナムの麺屋台をまとめて会社を作る。決まった。そして、麺のデパートを作る。麺市場を作る。そのためにキャンペンガールとキャンペンボーイを参入させた。ベト麺ガール、ナイスベトメン。

ベトナムの屋台を集めて何をするか。ビルを借りようと考えたが金がなかった。そうだ船をつくりそこに屋台を入れよう。

ベトナムの路上屋台が消えていく。日本の安いチェーン店、牛丼やラーメン屋の進出でベトナムらしさがなくなっていく。このままではいけない。山下さんに相談に行った。「待ってたよ、大変なことにチャレンジしているんだって。」すでに今行っていることを知…

まったく逆の立場になった。日本から進入する飲食業界はマナーがない。ベトナムの屋台やレストランの店で日本と戦う。それは、本当のベトナム料理と日本料理の未来を占うものだった。